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卒業式

3月1日(水) 平成28年度 卒業証書授与式が行われました

多くのご来賓・保護者の皆様にご列席いただきありがとうございました。
~学校長 式辞~を掲載しています。
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 式 辞 
 周囲の山々にはまだ残雪を望む中、各地からは花の便りも届き始めた今日の佳き日に、群馬県立渋川工業高等学校全日制第五十七回・定時制第五十一回卒業証書授与式が、公私ともにご多用の中、松井PTA会長様、細川同窓会長様、樋口後援会長様を始め、PTA本部並びに同窓会役員の皆様、更には学校評議員の皆様や、本校が大変お世話になっております関係企業の皆様、そして茂木前校長先生のご臨席を賜り、このように厳粛のうちに挙行できますことは、この上ない慶びであり、心から感謝を申し上げます

 さて、卒業生保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。晴れの卒業式を迎えるに当たり、心からお祝い申し上げます。そして、本日まで本校教育活動に対し頂戴いたしました皆様のご理解とご支援に対し、厚くお礼を申し上げますと共に、お子様たちの成長を見守りながら様々なことを感じ・考え共に歩んで来られた月日に思いを馳せる時、改めて今までのご労苦に対し、深甚なる敬意と謝意を申し上げる次第です。

 さて、ただいま卒業証書を授与いたしました全日制百四十名、定時制三名の卒業生の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。

 皆さんは、三年前あるいは四年前、期待に胸を膨らませ本校の門をくぐり、高校生活を始めました。そして、本日晴れて卒業式を迎えるまでの間、白陵祭や修学旅行を始めとする様々な学校行事や、工業高校としての実学重視の学習活動、さらに仲間と共に栄冠を目指して励んだ部活動や、休み時間や放課後あるいは休日に友人と一緒に過ごした時間等、かけがえのない様々な経験を積んできました。恐らく、今思い返せば、それら一つ一つの出来事が、切なくも貴重な思い出や体験となり、自分自身を大きく成長さたことに気づくかも知れません。

 さて、これからの皆さんは、就職や進学などその進路は様々と思いますが、人により早い遅いの違いがあっても、いずれは社会人として仕事や家庭を持ち生活を送ることになります。その社会は、急速な情報化、グローバル化、少子高齢化が現実となり、大きな社会的変化をもたらしていることは周知の通りであります。皆さんには、そんな変化が激しい社会の中で、必要とされる人材となるべく、健康で力強く意欲的に生きて欲しいと心から願ってやみません。

 そこで、皆さんの卒業に当たって、私からのはなむけの言葉を贈りたいと思います。

 それは、「創造と継承」についてです。通称ロボコンの創始者でロボット工学博士の 森 政弘(もり まさひろ)先生の言葉として以前に紹介したことがありますが、もう一度紹介をしたいと思います。それは、「創造なき継承は形骸化をもたらし、継承なき創造は稚拙の域を出ない。」という言葉です。「何が重要で何を残さなければならないか。何のためにどのようなものを新たに創り出すのか」。このことを、卒業後も是非忘れずに立派な社会人となって欲しいと願っています。更に付け加えるならば、新たな「もの」や「こと」を創り出したり始めたりすときには、重要な要素として次の三つの考え方がよく言われます。その三つとは、「独創性・オリジナリティー」と「革新性・イノベーション」そしてもう一つが「普遍性・ユニバーサリティー」です。

 もう少しわかりやすく表現すると、仕事も人生も「自分らしく・自分たちらしく」、「今までにない新たなもの」を、「原理原則や基礎基本を大切に」創り出すこととも言えます。

 高校卒業は、通過点です。これからまた新たに始まる人生には、想定外の出来事も色々とあろうかと思います。様々な場面で「工業立国日本」を支えるために必要とされる人材となり、かつ悔いなく人生を送るために、是非「継承と創造」、更にその重要要素としての「独創性・革新性・普遍性」を忘れることなく、自らを磨き、高める努力を怠らないで欲しいと願っています。 

 結びに、皆さんには、本日卒業式を迎えるに当たり、皆さんの高校生活を支え励ましてこられた、ご家族への感謝の気持ちを忘れないで欲しいと思います。また、皆さんと一緒に様々なことに笑い・泣き・支え・励ましあった仲間の存在や、皆さんを叱咤激励してここまで導いた担任の先生並びに本校教職員のことも、忘れないで欲しいと願っています。

 以上、名残つきませんが、これから新たに始まる、卒業生皆さんの、限りないご活躍とご発展・ご多幸を心から祈念して、式辞といたします。

 平成二十九年三月一日   

 群馬県立渋川工業高等学校 

                   校長 谷 勝彦

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