渋川工業高校より

入学式

4月10日(月) 平成29年度 入学式が行われました

多くのご来賓・保護者の皆様にご列席いただきありがとうございました。
~学校長 式辞~を掲載しています。

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式 辞
 桜花爛漫、陽春のこの佳き日に、PTA会長 松井隆幸 様、同窓会会長 細川勉 様を始め、多くのご来賓の皆様、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、ここに平成29年度群馬県立渋川工業高等学校の入学式が盛大に挙行できますことは、大変大きな慶びであり、衷心より感謝を申し上げます。
 ただいま入学を許可いたしました全日制160名、定時制18名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様、本日はご入学誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
 さて、本校は地域の要請によって昭和33年に創立された、北毛を代表する工業高校であり、本年秋には創立60周年の記念事業が予定されております。
 また、前年度末までに、全日制・定時制併せて11,360名を数える卒業生は、北毛地区のみならず、群馬県あるいは全国や海外で、「工業立国日本」の技術を支え、また牽引し活躍ております。
 入学された皆さんには、そのような本校の歴史や伝統をしっかりと受け継ぎ、自信と誇りを胸に、これから始まる本校での新たな学校生活の第一歩を、力強く踏み出して欲しいと願っています。
 そこで、新たな高校生活を力強く、迷わず、前向きに踏み出すために、本日の入学式に当たり、皆さんに是非見つけて欲しい3つのことをお話ししたいと思います。
 まず1つ目は、これから始まる高校生活や、更には高校生活の先にある自分自身の人生の、具体的な「夢や目標」を見つけて欲しいということです。具体的な「夢や目標」があってこそ、私たちは様々な困難や課題に、意欲的に取り組めるのではないでしょうか。今日の日本の社会や経済の状況から推測すると、それほど努力や苦労をしなくても、なるようにはなるかもしれません。しかし、具体的な「夢や目標」がなければ、そしてその実現に向けて努力・工夫をしなければ、なりたいようにはなれません。「なりたい自分になる」ために、常に「夢や目標」を持ち、その「夢や目標」を忘れることなく、具体的な実現に向けて努力や工夫を続けて欲しいということです。
  2つ目は、皆さんの「夢や目標」の実現に向けて、具体的に進むべき道や進み方を指し示してくれる「先生や師匠」に出会うということです。更に付け加えるならば、知識や技術を超えて、人としての在り方や生き方を学ばせてくれる、そんな「先生や師匠」を見つけるということです。日本の伝統的な芸事・習い事の世界では、何年かかってもいいから「師事すべきすばらしい師匠」を見つけ、その教えを自ら請うことが、その道上達のための一大事と教えています。幸いなことに、本校では普通教科・工業専門科を問わず、たくさんのすばらしい先生方が教鞭をとられています。早く自分の「先生や師匠」に出会い・見つけ、知識や技術、そして人としての在り方・生き方を学んで欲しいと願っています。
 そして、3つ目は、「夢や目標」の実現に向けて学び・努力している皆さんを、励まし・支えてくれるかけがえのない「仲間や友人」を見つけるということです。「仲間や友人」とは、単に気のあった楽しい・おもしろいだけの人間関係にとどまりません。クラスやクラブの同級生や先輩・後輩をはじめ、自分自身を向上させてくれるよきライバルも「仲間や友人」です。特に、「高校時代の友人は一生の友人」と言われるように、入学後に皆さんが、本校でともに学び・高めあい・助け合える一生の仲間と出会い・友人を見つけられることは、充実した高校生活を送るうえで大変重要なことでもあります。一方、「仲間や友人」を見つけるということを逆の観点で言うならば、皆さん自身も相手から、かけがえのない素晴らしい存在として認められ、見つけてもらわなければならないということでもあります。人間関係は、お互いで築いていくものです。皆さんには、これから始まる高校生活の中で、お互いの存在を素晴らしいと思える「仲間や友人」と出会い、かけがえのない人間関係を是非築いていって欲しいと願っています。
 さて、「夢や目標」、「先生や師匠」、「仲間や友人」と、高校入学後に早く見つけて欲しい3つのことをお話ししましたが、これら3つのことには共通している大変重要なポイントが一つあります。それは、何でしょうか。それは、どれも自分自身で主体的・積極的に考えて行動しなければ、向こうからはやってこないということです。消極的に受け身的に待っていては、これら3つのものは見つけられず、出会うことは叶いません。そのような意味で、新入生の皆さんには、是非今日から、新たな決意のもと、主体的・積極的・創造的に高校生活に取り組まられることを、心から願い期待する次第です。
 結びといたしまして、私たち教職員は、お預かりしたお子様の充実した高校生活の構築と、具体的な進路実現に向け、全力で学校教育に取り組む所存であります。保護者の皆様におかれましては、本校の教育活動になお一層のご理解を賜りますと共に、ご家庭と学校や教職員が一体となったお子様の教育の更なる充実にむけ、今後とも変わらぬご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 また、本日ご多用の所、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様にも、重ねて心からお礼申し上げますと共に、今後とも変わらぬご支援をお願い申し上げ、校長式辞といたします。

 平成29年4月10日  群馬県立渋川工業高等学校


卒業式

3月1日(水) 平成28年度 卒業証書授与式が行われました

多くのご来賓・保護者の皆様にご列席いただきありがとうございました。
~学校長 式辞~を掲載しています。
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 式 辞 
 周囲の山々にはまだ残雪を望む中、各地からは花の便りも届き始めた今日の佳き日に、群馬県立渋川工業高等学校全日制第五十七回・定時制第五十一回卒業証書授与式が、公私ともにご多用の中、松井PTA会長様、細川同窓会長様、樋口後援会長様を始め、PTA本部並びに同窓会役員の皆様、更には学校評議員の皆様や、本校が大変お世話になっております関係企業の皆様、そして茂木前校長先生のご臨席を賜り、このように厳粛のうちに挙行できますことは、この上ない慶びであり、心から感謝を申し上げます

 さて、卒業生保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。晴れの卒業式を迎えるに当たり、心からお祝い申し上げます。そして、本日まで本校教育活動に対し頂戴いたしました皆様のご理解とご支援に対し、厚くお礼を申し上げますと共に、お子様たちの成長を見守りながら様々なことを感じ・考え共に歩んで来られた月日に思いを馳せる時、改めて今までのご労苦に対し、深甚なる敬意と謝意を申し上げる次第です。

 さて、ただいま卒業証書を授与いたしました全日制百四十名、定時制三名の卒業生の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。

 皆さんは、三年前あるいは四年前、期待に胸を膨らませ本校の門をくぐり、高校生活を始めました。そして、本日晴れて卒業式を迎えるまでの間、白陵祭や修学旅行を始めとする様々な学校行事や、工業高校としての実学重視の学習活動、さらに仲間と共に栄冠を目指して励んだ部活動や、休み時間や放課後あるいは休日に友人と一緒に過ごした時間等、かけがえのない様々な経験を積んできました。恐らく、今思い返せば、それら一つ一つの出来事が、切なくも貴重な思い出や体験となり、自分自身を大きく成長さたことに気づくかも知れません。

 さて、これからの皆さんは、就職や進学などその進路は様々と思いますが、人により早い遅いの違いがあっても、いずれは社会人として仕事や家庭を持ち生活を送ることになります。その社会は、急速な情報化、グローバル化、少子高齢化が現実となり、大きな社会的変化をもたらしていることは周知の通りであります。皆さんには、そんな変化が激しい社会の中で、必要とされる人材となるべく、健康で力強く意欲的に生きて欲しいと心から願ってやみません。

 そこで、皆さんの卒業に当たって、私からのはなむけの言葉を贈りたいと思います。

 それは、「創造と継承」についてです。通称ロボコンの創始者でロボット工学博士の 森 政弘(もり まさひろ)先生の言葉として以前に紹介したことがありますが、もう一度紹介をしたいと思います。それは、「創造なき継承は形骸化をもたらし、継承なき創造は稚拙の域を出ない。」という言葉です。「何が重要で何を残さなければならないか。何のためにどのようなものを新たに創り出すのか」。このことを、卒業後も是非忘れずに立派な社会人となって欲しいと願っています。更に付け加えるならば、新たな「もの」や「こと」を創り出したり始めたりすときには、重要な要素として次の三つの考え方がよく言われます。その三つとは、「独創性・オリジナリティー」と「革新性・イノベーション」そしてもう一つが「普遍性・ユニバーサリティー」です。

 もう少しわかりやすく表現すると、仕事も人生も「自分らしく・自分たちらしく」、「今までにない新たなもの」を、「原理原則や基礎基本を大切に」創り出すこととも言えます。

 高校卒業は、通過点です。これからまた新たに始まる人生には、想定外の出来事も色々とあろうかと思います。様々な場面で「工業立国日本」を支えるために必要とされる人材となり、かつ悔いなく人生を送るために、是非「継承と創造」、更にその重要要素としての「独創性・革新性・普遍性」を忘れることなく、自らを磨き、高める努力を怠らないで欲しいと願っています。 

 結びに、皆さんには、本日卒業式を迎えるに当たり、皆さんの高校生活を支え励ましてこられた、ご家族への感謝の気持ちを忘れないで欲しいと思います。また、皆さんと一緒に様々なことに笑い・泣き・支え・励ましあった仲間の存在や、皆さんを叱咤激励してここまで導いた担任の先生並びに本校教職員のことも、忘れないで欲しいと願っています。

 以上、名残つきませんが、これから新たに始まる、卒業生皆さんの、限りないご活躍とご発展・ご多幸を心から祈念して、式辞といたします。

 平成二十九年三月一日   

 群馬県立渋川工業高等学校 

                   校長 谷 勝彦

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